2026/06/21 00:00

エラスチンとコラーゲンの違いとは?肌のハリを支える2つの成分を分かりやすく解説

「エラスチンとコラーゲンは、何が違うの?」
「肌のハリや弾力のためには、どちらを意識すればよい?」

美容成分としてよく耳にする、エラスチンとコラーゲン。

どちらも肌の真皮に存在するたんぱく質ですが、それぞれ異なる役割を担っています。

コラーゲンは肌の構造を支える土台のような存在。
一方、エラスチンは、肌が伸び縮みしたときに元の状態へ戻るための、しなやかさを支える成分です。

今回は、エラスチンとコラーゲンの違い、それぞれの役割、日常生活で意識したいポイントについて分かりやすく解説します。



目次

  1. エラスチンとは?

  2. コラーゲンとは?

  3. エラスチンとコラーゲンの違い

  4. エラスチンとコラーゲンの関係

  5. 健やかな肌を保つために意識したいこと

  6. まとめ


1. エラスチンとは?

エラスチンは、皮膚、血管、肺、靱帯などに存在するたんぱく質の一種です。

名前の由来となっているのは、英語で弾力を意味する「elastic(エラスティック)」。

エラスチンには、伸ばされた組織が元の状態へ戻るための、しなやかさや弾力性を支える役割があります。

例えば、私たちの肌は、表情の変化や体の動きに合わせて伸び縮みしています。
肌が伸びたあとに元の状態へ戻ろうとする働きには、エラスチンを主成分とする弾性線維が関わっています。

エラスチンは肌だけでなく、呼吸によって膨らんだり縮んだりする肺や、血流に合わせてしなやかに広がる血管など、柔軟性が求められる組織にも存在します。

エラスチンは、一度傷つくと元に戻りにくい?

エラスチンは、体内での入れ替わりが非常にゆっくりとした成分です。

長い期間にわたって組織を支える耐久性がある一方で、加齢や紫外線などの影響によって変化すると、元の状態へ戻りにくいと考えられています。

そのため、特定の食品だけに頼るのではなく、日頃から紫外線対策やバランスの良い食事を意識し、肌を守ることが大切です。


2. コラーゲンとは?

コラーゲンも、エラスチンと同じくたんぱく質の一種です。

コラーゲンは、人の体内に存在するたんぱく質の約3分の1を占めるとされ、皮膚だけでなく、骨、腱、軟骨などにも含まれています。

肌の真皮では、コラーゲン線維が網目状に広がり、肌の構造を支えています。

コラーゲンの主な役割は、組織に強度や安定性を与えることです。

エラスチンのように大きく伸び縮みする性質はありませんが、肌を支える土台として欠かせない存在です。

コラーゲンは体内でつくられる

コラーゲンは、食事から摂ったたんぱく質などを材料として、体内でも合成されています。

ただし、食べたコラーゲンが、そのまま肌のコラーゲンになるわけではありません。

食事から摂ったたんぱく質は、消化の過程でアミノ酸や小さなペプチドに分解され、体内のさまざまな働きに利用されます。

コラーゲンを意識する場合も、特定の食品だけに偏らず、毎日の食事を整えることが大切です。


3. エラスチンとコラーゲンの違い

エラスチンとコラーゲンは、どちらも肌の真皮を構成するたんぱく質ですが、それぞれ異なる役割を持っています。



コラーゲン:肌の構造を支え、強度を保つ
(肌を支える土台)
エラスチン:伸びた組織が元に戻るための弾力性を支える(しなやかさを支えるバネ)

コラーゲンだけが十分にあっても、肌のしなやかさを支えるエラスチンが変化すると、弾力のある状態を保ちにくくなります。

反対に、エラスチンだけを意識すればよいというわけでもありません。

肌のハリや弾力を考えるうえでは、それぞれの役割を理解し、肌全体を健やかに保つ生活習慣を意識することが重要です。


4. エラスチンとコラーゲンの関係

肌の真皮では、コラーゲン線維と弾性線維が、それぞれの役割を担いながら肌の構造を支えています。

コラーゲン線維は、肌に強度を与える土台のような存在です。

エラスチンを主成分とする弾性線維は、肌が伸びたあとに元へ戻るための、しなやかさを支えています。

よく、コラーゲンは「ベッドのマットレス」、エラスチンは「弾力を支えるスプリング」に例えられます。

どちらか一方だけではなく、複数の成分がバランスよく存在することで、健やかな肌が保たれています。


5. 健やかな肌を保つために意識したいこと

エラスチンやコラーゲンは、食品や美容ドリンクを一度摂ったからといって、すぐに肌の状態が変わるものではありません。

毎日の食事や紫外線対策、睡眠などを含め、生活習慣を少しずつ整えることが大切です。

紫外線対策を習慣にする

紫外線は、肌のハリや弾力に関わる成分へ影響を与える要因の一つです。

日差しの強い夏だけでなく、春や秋、曇りの日も日焼け止めを活用しましょう。

外出時には、帽子、日傘、サングラスなどを組み合わせると、より丁寧に対策できます。

良質なたんぱく質を摂る

エラスチンもコラーゲンも、たんぱく質の一種です。

毎日の食事では、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などを偏りなく取り入れましょう。

一つの食品を集中的に食べるのではなく、さまざまな食品を組み合わせることが大切です。

ビタミンCを不足させない

ビタミンCは、体内でコラーゲンをつくるために欠かせない栄養素です。

次のような食品を、朝食や副菜、間食に取り入れてみましょう。

  • キウイ

  • イチゴ

  • オレンジ

  • レモン

  • パプリカ

  • ブロッコリー

果物や野菜を毎日の食事に少しずつ加えると、無理なく続けやすくなります。

美容ドリンクやサプリメントは補助的に活用する

忙しい日が続くと、毎日理想的な食事を用意するのが難しいこともあります。

そのような場合は、美容ドリンクやサプリメントを補助的に取り入れるのも一つの方法です。

ただし、美容ドリンクやサプリメントは、食事の代わりになるものではありません。

原材料や摂取目安量を確認し、毎日の食生活を基本にしながら、自分のライフスタイルに合う方法で活用しましょう。



6. まとめ

エラスチンとコラーゲンは、どちらも健やかな肌を保つために大切なたんぱく質です。

コラーゲンは、肌の構造を支える土台のような役割を担っています。

一方、エラスチンは、肌が伸びたあとに元の状態へ戻るための、しなやかさや弾力性を支えています。

大切なのは、どちらか一方だけに注目することではありません。

日頃から紫外線対策を行い、良質なたんぱく質やビタミンCを含む食品をバランスよく取り入れながら、健やかな肌を守る生活習慣を続けましょう。

食事だけで不足が気になる場合は、美容ドリンクやサプリメントを補助的に活用し、自分に合った内側からの美容習慣を取り入れてみてください。


参考・引用元

  • Cleveland Clinic「Elastin: What it is, Structure, Function & Supplements」

  • Baumann L. et al., “Clinical Relevance of Elastin in the Structure and Function of Skin”

  • Shoulders M.D. et al., “Collagen Structure and Stability”

  • Henninger H.B. et al., “Contributions of Elastic Fibers, Collagen, and Extracellular Matrix to the Mechanics of Ligament”

  • Pullar J.M. et al., “The Roles of Vitamin C in Skin Health”