2024/03/01 00:00

歴史上の偉人たちに不老不死を求めた人は多く、加齢によって外見が変化したり、病気になることは、人の力が及ばないものとして畏怖の対象でもあったようです。



女性の偉人の中には自分の体や外見の変化を忌み嫌い、楊貴妃は人の胎盤を生薬として摂り、小野小町は鯉の生き血を飲んだともいわれています。



現在は、老化が起こるメカニズムやアンチエイジングについても研究が進み、糖化も老化の要因のひとつと考えられています。


では糖化とはいったい何でしょうか?

今回は糖化と老化の関係についてまとめます!



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目次


■老化とは


■老化を促進する「酸化」と「糖化」


■糖化を抑制するために


■まとめ


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■老化とは


老化とは、加齢に伴って筋力や神経の働き、内臓の働き、免疫力などの生体機能が低下することで、その時期や程度に個人差はありますが誰にでも生じるものです。


関節の痛みや白髪、肌に現れるシミやしわなども老化が要因のひとつと考えられており、一般的に20歳頃から老化が始まっているといわれています・・(!)


■老化を促進する「酸化」と「糖化」




体内ではさまざまな化学反応が起こっており、そのうち酸化を「錆びる」、糖化を「焦げる」と表現することがあります。


【酸化】は、呼吸によって体内に取り込んだ酸素が他の物質と結合し活性酸素を発生します。活性酸素は体に必要なものでもありますが、過剰に発生することで細胞がダメージを受けるといわれています。


【糖化】は、過剰に摂取された糖質が体内でたんぱく質と結合して糖化反応が起き、終末糖化物質(AGEs)が産生されます。このAGEsが老化を促進すると考えられており、肌のたるみやしわ、肌色にも影響することがわかっています。


糖化を抑制するために




それでは糖化を抑制するためには、一体どのようなことに気をつければよいのでしょうか?


まず一つ目に挙げられるのが


●糖質を摂り過ぎない、ことです。


糖質の中でも糖化の原因となるのはブドウ糖と果糖です。ごはんやパンなども体内で消化・吸収されるときにはブドウ糖に分解されますが、甘いお菓子や飲料にもブドウ糖や果糖は利用されています。


次に大切なのが


●血糖値のコントロール、です。


体内でAGEsが産生されやすいのは食後1時間といわれていますが、これは食後30分から1時間に血糖値が上昇するためです。


食事を摂ることで血糖値が上昇するのは正常な反応ですが、糖化を抑制するためには血糖値が高くなりすぎたり、血糖値が急上昇しないようにすることが大切です。


食事を摂るときは、初めに野菜やきのこ、海藻など食物繊維を多く含む食品から食べ始め、ごはんやパンなどの炭水化物はできるだけ後に摂るようにすると、血糖値の上昇を緩やかにすることができます。


またよく噛んで、ゆっくりと食べることも大切です!


最後に大切なポイントは



●抗糖化作用が期待できる栄養を摂る、ことです。


ビタミンCには抗糖化作用があるといわれており、野菜や果物に広く含まれています。

また緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキンには、抗糖化作用のほかにAGEsの生成を阻害する働きもあります。



さらに、鉄分にも糖化を抑制する効果があることがわかってきました。鉄分はレバーや赤身肉、マグロの赤身やカツオなどに多く含まれています。



まとめ

糖化によって産生されるAGEsは老化の要因となり、肌の老化にも悪影響を及ぼすことがわかっています。



糖化を抑制するには糖質の摂り過ぎを防ぎ、血糖値を適正にコントロールすることが大切です。



甘いものの食べ過ぎや主食に偏った食事にならないよう、バランスの良い食事で肌の老化を予防しましょう!